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タイガース上場 [日記(2005)]

 村上ファンドが阪神電鉄株の38%を買い占めたことによって、一気に「タイガース上場」構想が浮上した。電鉄は否定し、対抗策に余念がないが、一プロ野球ファンとしては大歓迎である。関西には、タイガースの優勝により金利が変動する尼崎信用金庫の「タイガース応援定期」がある。タイガースが上場するとタイガースの勝敗、ドラフト、ストーブリーグの話題などによって株価が上下するなど2倍楽しめる。たとえば、星野SDの巨人監督就任騒動など格好の材料であったろう。タイガースの戦力分析から売り買いの時期を決定するなど、スポーツ新聞を読むにも力が入る。当然スポーツ紙はタイガースの株価予想を載せるため、毎朝、日経のほかサンスポも読まねばならない。新聞の売上げも3割は上がる。当然一般株主は関西人が大多数を占めるであろう。タイガースに対する関西人の愛情は複雑なものがあり、連敗と連勝で頻繁に売り買いを繰り返すだろう。システム問題でミソをつけたヘラクレスも活況を呈するはずであり、タイガースで株の面白さを知ったファンがどっと大証に流れ込みじり貧の商いも伸びるはずである。上場によって球団が手にする上場益を原資に、是非とも補強をしてほしい。即戦力も若手も取り放題である。選手を対象にストックオプションの導入もしてほしい。勝てば株価が上がるのであるから、選手の活躍はめざましいものになるだろう。タイガースの株式会社上場は是非とも実現して戴きたい。これこそが常勝タイガースを作る道である。
 さらに極めつけは株主総会だろう。株主総会は、何万という株主が総会に詰めかけるため、とても電鉄本社や阪神ホテルでは不可能である。これは、甲子園球場で行う他はない。Aクラスに残れなかったシーズンは特にそうだ。株主総会では、タイガースの負け試合のひとつひとつが取り上げられ、投手交代から代打起用、選手のプレーまでもが議題となる。監督は当然取締役として総会に出席するはずであり、株主のこれら質疑に答えなければならない。タイガースが勝つことが営業収益を生み、配当と株価に影響を及ぼすのだから。この株主総会もTV中継するべきである。形骸化したオールスター戦より視聴率は絶対に高くなるはずである。上場によりタイガースの経営(試合そのもの)に透明性を与え、株主(ファン)利益に沿った経営が進むはずである。
 かくの如くタイガースの上場は球団・ファン双方に多大な利益をもたらすと思われる。阪神電鉄よ何を戸惑っているか。
 たぶん、誰も監督を引き受けないだろうな。