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映画 ドント・ブリーズ(2016米) [日記 (2023)]

ドント・ブリーズ [AmazonDVDコレクション]  原題”Don't Breathe”、「息をころせ」とでも訳すんでしょうか。盲目の爺さんの家に強盗に入った3人が爺さんにコテンパンにやっつけられる話です。

 爺さん(スティーヴン・ラング)は一人娘を事故で亡くし天涯孤独。多額の示談金を受け取ったという噂を聞いてロッキー(ジェーン・レヴ)、アレックス(ディラン・ミネット)、マネーの3人が強盗に入ります。舞台はラストベルトのデトロイト。錆び付いた街から逃げ出したい若者、空き家ばかりの住宅地、3人が老人の家に乗り付ける車がフォードのマスタング、と(トランプが喜びそうな)背景が揃っています。

 独り住まいの盲目の老人から金を奪うのは容易いと考えたわけですが、老人はイラクに出征していた退役軍人で、これが手強い。強盗に入るのですから当然夜で、暗い室内では盲目の老人は3人と互角、おまけに勝手知ったる自宅ですから有利でさえあります。音を立てたため、マネーは早々と老人に殺され、老人はドアを閉ざして金を盗んだロッキーとアレックスを家に閉じ込めます。映画は、老人vs.強盗の追いつ追われつのサスペンス。老人が強盗から逃げ回るのが普通ですが、この映画では強盗は最初から最後まで老人から逃げ回ります。加害者と被害者が逆転しているところが面白いわけです。

 これだけだとオードリー・ヘプバーン『暗くなるまで待って』のパクリだと言われるので、ひと工夫があります。ロッキーとアレックスは、地下室で老人の娘を轢き殺した女性を発見します。二人はこの女性を助け、老人がアレックスを撃った弾で彼女は死にます。老人は女性を掻き抱いて嘆くのですが、何で?。後に明かされますが、老人は亡くなった自分の娘の身代わりにこの女性を誘拐して子供を産ませようと目論見、彼女は妊娠していたのです。老人はロッキーを身代わりにして…と結局、強盗も老人も全員がワル。強盗を働いて得た金で街から逃げ出したい若者と、(同情はするものの)女性を誘拐して子供を産ませようという老人の、只ひたすら追う追われるサスペンス映画です。が、これはこれで面白い。犬も大活躍しますw。
 Wikipediaを見ると、245件の評論のうち高評価は88%にあたる216件で、平均点は10点満点中7.3点だそうです。B級映画には、『ジェーン・ドウの解剖』や『トランス・ワールド』など拾い物があります。

 画面が暗いので分からなかったのですが、タフな老人を演じるのは『アバター』の「大佐」です。大佐は『アバター』で死んだと思っていたのですが、続編でもシッカリ復活しているようです。
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ドント・ブリーズ            アバター2

監督:フェデ・アルバレス
出演:スティーヴン・ラング、ジェーン・レヴィ、ディラン・ミネット、《犬》

タグ:映画
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