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映画 イコライザー(2014米)、イコライザー2(2018米) [日記(2019)]

イコライザー [AmazonDVDコレクション] イコライザー2 [AmazonDVDコレクション] イコライザー
 原題" The Equalizer"。ホームセンターの店員マッコール(デンゼル・ワシントン)の勧善懲悪の物語。マッコールは、ナプキンの角を揃えて折るような几帳面な性格で、生活はシンプルで菜食主義?という修道士の様な生活。夜半ダイナーに出掛けて読書、それも亡くなった奥さんの影響で「読むべき100冊」という定番の本を91冊まで読み進めたいう教養主義。
 マッコールは、ダイナーで歌手を目指すロシア人の売春婦アリーナ(クロエ・グレース・モレッツ)と出会います。きっかけはマッコールの読んでいた『老人と海』。マッコールは、アリーナを売春組織から救い出すため、ロシア・マフィアと戦い、28秒で5人の男を倒します。このマッコールの”静”と彼が振るう暴力の落差が『イコライザー』魅力です。並外れた格闘技と殺人技術を持つマッコールは、実はCIAの元エージェント。5人の男を殺されたマフィアは幹部(マートン・ソーカス)をアメリカに派遣し、マッコールvs.ロシア・マフィアの抗争の幕が開きます。両者の対決が、マッコールの勤務先、ホームセンターというところは面白い。但し、決戦の場をマッコールのホームグランドに選んだのはマフィアの失敗。ホームセンターには人を殺傷する武器が沢山あるわけで、最後は釘打機を使ってマフィアの幹部にトドメを刺さします。
 『イコライザー』の面白さは、静と動の落差とともに、CIAの元エージェントとホームセンターの店員という落差です。街の鍼灸師”藤枝梅安”が裏では暗殺を請け負う仕事人だった、という面白さです。

イコライザー2
 『イコライザー』でホームセンターの店員だったマッコールは、続編ではタクシーの運転手。ここでも世の為人の為、せっせと悪を退治します。トルコまで出かけて誘拐犯から子供を取り戻すんですが、そこまでやる?みたいなところもあります...。脇役として”1”では警備員を目指す同僚が登場しストーリーを飾りますが、"2"ではこの役目は同じアパートに住む悪の道に踏み込もうという高校生。相変わらず本は手放せず、今度は『失われた時を求めて』。
 ”1”で登場したCIAの元同僚スーザン(メリッサ・レオ)が殺され、その犯人探しと敵討ちが"2"の主なストーリー。この事件でマッコールの過去が明らかになります。マッコールはスーザン殺害の真相を探るためCIAの元同僚デイブ(ペドロ・パスカル)と接触します。デイブはマッコールはとともに作戦に従事し、マッコールは爆発事件で殉職を偽装してCIAを抜けたことが明かされます。
 マッコールは、スーザンのIDを使ってCIAから彼女の殺人に関する調書をダウンロードし調査を始めます。犯人を操る黒幕が浮かび上がり、マッコールにも暗殺の手が伸びます。
 続編というのは難しいです。敵役も、”1”の全身に刺青を入れ暴力の塊のようなマフィアの幹部テディに比べ、CIAの殺し屋デイブはスケールが小さい。スーザン暗殺からマッコールの過去を引き出し、CIAのハ殺し屋デイブに繋げる辺りはナルホドと思うのですが、マッコール暗殺の動機が保身とは軽すぎます。

 アクション好きにはまぁまぁお薦め。さて『イコライザー3』はあるのか?。

監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン

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