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ラムザイヤー論文 その後 [日記 (2021)]

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 シンポジウム             ご本人登場

 こちらのその後です。
 4/24になでしこアクション主催の『ラムザイヤー論文をめぐる国際歴史論争』のシンポジウムが開催されました。youtube(2時間45分)で見ることができます。第一部がパネリストの公演で、

 1)西岡 力:ラムザイヤー論文批判への反論
 2)高橋洋一:エコノミストから見たラムザイヤー論文
 3)有馬哲夫:ラムザイヤー論文批判をめぐるメディアの問題
 4)藤岡信勝:ラムザイヤー論文と歴史教科書-「従軍慰安婦」記述復活問題-」

 第二部は、パネリストに大御所・秦郁彦が加わった「討論」という構成です。加えて、当のラムザイヤー教授と、「反日種族主義」共同執筆者の李宇衍のビデオ・メッセージが寄せられています。ラムザイヤー教授のメッセージは、日本語とハングルで「文字起こし」されている念の入れよう。

 それほど新しい意見はありません。面白かったのは、

・日本のメディアでは殆ど報道されなかったこと。日本のメディアには「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」の残滓が残っている?
・慰安婦性奴隷説派は「慰安婦=売春婦説」を英語で発信されることを恐れた
・慰安婦性奴隷説派は公開討論を忌避している(らしい)

 パネリストによると、「慰安婦性奴隷説」は歴史の問題ではなく政治問題であり、同派も本音では「慰安婦=売春婦説」だそうです。これを認めてしまうと、民族の優越性というアイデンティティーが崩れてしまうわけです。福島原発の「汚染水」も同じことで、IAEAや韓国の「原子力安全委員会」がいくら科学的に安全だと言っても、これは政治問題のため日本パッシングが止むことはありません。イデオロギーは論理を超越するわけです。
 ここから導き出されたのが、日本は韓国に「教えず、助けず、かかわらず」の「否韓三原則」(古田博司)。関わらなけれいいのですが、降り掛かる火の粉は払わざるを得ないというのが「なでしこアクション」です。

 慰安婦が日本政府に補償を求めた訴訟の判決が1月と4月に出ました。1月の判決は日本敗訴(日本政府は無視)。4月の判決は、国際民事訴訟において国家を訴えることはできないという「主権免除」により棄却。という真逆の判決がでました。判決を下したのはどちらもソウルの地裁というちょっと信じかねるもの。4月の判決は、こじれる日韓関係に根を上げた文在寅大統領が「困惑している」と発言したため、政権に阿ったわけでしょうね。
 日本が福島原発の処理水を海洋放流すると発表すると、ラムザイヤー論文に飽きてきたのか手詰まりか、日本パッシングは一斉にそちらに向かいます。

 韓国は面白いです。

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