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BSシネマ ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 ディスタンス(1995米) [日記(2013)]

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]
 原題、Before Sunrise。一言でいうと、列車で知り合ったアメリカ青年とフランス女性が、ウィーンで途中下車し、一晩街を彷徨う話しです。よってタイトルは“ Before Sunrise。事件らしい事件もなく、全編、ウィーンの下町を、路地から路地を歩く男女の会話から成り立っています。

 ジェシー(イーサン・ホーク)は、マドリッドにいる恋人を訪ね、恋は終わったのではないかという思いで3週間ほどヨーロッパをほっつき歩き、明日のウィーン発の飛行機で帰るために列車に乗り合わせます。セリーヌ(ジュリー・デルピー)はブダペストのお祖母ちゃんを訪ねてパリに帰る途中です。隣の夫婦の会話がうるさいということでセリーヌは席を移動し、ジェシーと知り合います。
 会話が弾み、ジェシーは飛行機の時間まで付き合ってくれとセリーヌに頼み、ふたりはウィーンで途中下車をします。この口説き文句が秀逸です。

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ジョン・スタインベック 怒りの葡萄(1) [日記(2013)]

怒りの葡萄 (上巻) (新潮文庫)
 高校時代に読んで、アメリカにもこういう時代があったんだという以上には、よく分からなかった小説です。ジョン・フォード監督の映画『怒りの葡萄』『二十日鼠と人間』を見て面白かったので再読。初版が1967年の大久保康雄訳で、amazonを見ると今でもこの本が現役のようです。訳は平明で読みやすいですが、農民の言葉を写した「・・・だで」という表現だけはどうも読み辛いですが、原文がそうなんでしょうね。

【二部構成】
 東部資本と農業大規模化の波に追われ、オクラホマ州からカリフォルニアへ移住する農民ジョード一家の物語です。小説は、ジョード一家の物語と、一家を取り巻く当時の米中西部の自然や環境(スタインベックの視点)が交互に描かれています。

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BSシネマ 映画 2001年宇宙の旅(1968米) [日記(2013)]

2001年宇宙の旅 [DVD]
 原題、2001: A Space Odyssey。
 「SF映画の金字塔」と言われる、謎だらけで象徴にみちた映画の感想を書くのも、今更ながらで気が引けます。NHKで放映されていたので、久々に見ました。

 映画は、

・人類の夜明け  ⇒類人猿の道具の獲得と殺人、及び月基地でのモノリスの発見(便宜上第1部とします)
・木星使節  ⇒モノリス探求のための木星ミッション、及びHAL9000の叛乱(第2部)
・木星 そして無限の宇宙の彼方へ  ⇒モノリスとの遭遇、及び(所謂)スターチャイルドの登場(第3部)

の三部構成です。この三部をつなぐのが謎の石柱モノリス。

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映画 トゥー・ブラザーズ(2004英仏) [日記(2013)]

トゥー・ブラザーズ スタンダード・エディション [DVD]
 監督の名前だけで借りてきました。ジャン=ジャック・アノーは、『薔薇の名前』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』『スターリングラード』と重厚でドラマのある映画の制作者です。今回はどうかというと、これが「虎」です。『トゥー・ブラザーズ』というのは、虎の兄弟の物語です。この監督は、『子熊物語』とかいう動物映画を撮っていますから、異例というわけでもなさそう。さらに、舞台がインドシナですから、『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の雰囲気もあり、これはやはりジャン=ジャック・アノーです。

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映画のジャンル分け [日記(2013)]

ジャンル分け.jpg
 
 風邪で仕事を休んでしまい、やることもないので映画のジャンル分けをやってみました。今年見た映画140本ほどを、あれこれ思い出しながら、これはアクションこれはドラマと分類するわけです。
 このジャンル分けは、けっこう難しいです。ヒッチコックを「サスペンス」に入れることには異論がないと思うのですが、『瞳の奥の秘密』は、サスペンスなのか、ドラマ(ヒューマン)なのか、はてさてラブストーリーなのか悩みます。
 偏見のジャンル分けと評価なのですが、何かのご参考なれば。

 そうそう、ヒッチコックの『レベッカ』でヒロインを演じたジョーン・フォンテインと『アラビアのロレンス』の名優ピーター・オトゥールが亡くなりました。
 ピーター・オトゥールは、『おしゃれ泥棒』のコミカルな役から、『将軍たちの夜』の狂気まで演技の幅が広い俳優でした。キャサリン・ヘプバーンと渡り合った『冬のライオン』のヘンリー2世は素晴らしかった。 

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泉北高速身売り [日記(2013)]

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 松本零士のキャラクターペイント(5000系)
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 通勤で利用している泉北高速鉄道に身売り話が出ています。この鉄道は運賃が高く、光明池→難波の6ヶ月定期で125,880円。難波に出るのに切符を買えば、片道580円。泉北、和泉ニュータウンの住人しか乗りませんから少々高くても当たり前かもしれませんが、大阪府が土地を開発して付けた鉄道ですから、府も元は取ったのでは?。三セクが運営しているのですが、高野線に乗り入れていますから、乗客は南海の気分です。
 今頃何故売却なのか?ですが、売却益で、北大阪急行や大阪モノレールを伸ばしたいらしいです。

 売却を公募したところ
・米投資ファンド・ローンスター:781億円(買収後、運賃を10円値下げ)
・南海電鉄            :720億円(買収後、運賃を80円値下げ)
 
 府(維新・松井知事)はローンスターに色気を見せていたのですが。公共交通を外資?と、堺市、和泉市議会は当然反発、地元は当然80円値下げの南海支持です。16日の大阪府議会では、維新の造反が4人出て結局否決されました
 堺市選出の維新の府議は6人、和泉市が1人。造反の4人はだれだったんだろう。次の選挙ではしっぺ返しが来るでしょう。 もっとも、造反4人には「処分」が待っているはずですが... →除名だそうです。
 
【追記】
造反議員4名が明らかになったのでmemoしておきます。4名は、堺市、和泉市選出の方かと思っていたのですが、堺市は2人です。
密城浩明氏(堺市南区選出)
奥田康司氏(高石市選出)
西恵司氏(堺市中区選出)
中野雅司氏(大阪市住吉区選出) 

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カウンター 888,888 [日記(2013)]

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 まえまえから狙っていました。

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子母澤寛 『新選組物語』 [日記(2013)]

新選組物語―新選組三部作 (中公文庫)
 子母澤寛の「新選組三部作」は、『新選組始末記(1928)』、『新選組遺聞(1929)』『新選組物語(1955)』です。今回読んだのは三巻目『新選組物語』で、冒頭いきなり「隊士絶命記」で沖田総司の最期が描かれ、全巻これ新選組の「落日」を扱っています。慶応3年の油小路事件、近藤勇狙撃事件、4年の「鳥羽伏見の戦い」あたりから、「甲州勝沼の戦い」を経て板橋で勇が処刑されるまでのエピソードが、周辺の人物の聞き語りというスタイルで展開されます。「池田屋事件」などの新選組最盛期の話は、『新選組遺聞』にあるのでしょう。
 鳥羽伏見で戦死したといわれる、浅田次郎『壬生義士伝』で有名になった吉村貫一郎のエピソードも登場します。

 本書は、子母澤寛が小説家として一家をなした頃のもうで、『新選組始末記』に比べると創作、小説の性格が強く出ていますが、生存者の聞き書きという部分はしっかり書き込まれています。

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映画 ボルベール〈帰郷〉(2006西) [日記(2013)]

スマイルBEST ボルベール<帰郷> スタンダード・エディション [DVD]
 ペネロペ・クルス主演のヒューマンドラマだというので見ました。ヒューマンドラマには違いないのですが、中身は相当に深刻な話です。 

【帰郷】 
 ライムンダ(ペネロペ・クルス)と14歳の娘パウラ(ヨアナ・コボ)、ライムンダの姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)が田舎に帰って両親の墓掃除をしているシーンから始まります。導入部が墓掃除?→実はこれがクセモノなんです。
 墓掃除の後伯母さんの家に寄ります。高齢の伯母さんは認知症が相当進んで、ライムンダの死んだ母親がまるで生きているかのように話し出します。隣に住むアグスティーナという人に何かあったらよろしくね、と後を頼んで帰途につきます。
 自家製のクッキーをお土産に貰うのですが、認知症の伯母さんは二人分のクッキーをどうして焼いたんだろう、そういえば足が不自由にもかかわらず家には健康器具(自転車)があった、不思議なことだという会話のうちに町に戻ります。これもすべて伏線。

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本日の釣果  [日記(2013)]

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・カミュ ペスト(新潮文庫)・・・これ読みたかった
・司馬遼太郎 韃靼疾風録 上下 (中公文庫)・・・大昔読んだ
・共同通信社・社会部編 沈黙のファイル(新潮文庫)・・・満州の日本軍をソ連に売ったのか?
 
年末年始の暇つぶしに買ったんですが、読めるかなぁ。 

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