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スマホを使って 読書感想文 [日記 (2021)]

スローカーブを、もう一球 (角川文庫) スローカーブ.jpg
 
 夏休みになると当blogの「読書感想文」へのアクセスが増えます。中高生にとって(ウチの小2の子供もあるらしい!)読書感想文の宿題は頭の痛い問題のようです。感想文の書き方は、このblogでも何度も取り上げていますが、スマホを使った簡単な書き方を紹介します。スマホを使えばハードルが低くなります。

何を読むか
 文学、ミステリー、エッセー、ノンフィクション、評論等いろいろありますが、短いものの方がテーマがはっきりしているので読むのも書くのも楽です。興味のある作家なり興味のあるテーマの本を選択すればいいわけですが、何も小説に限ったわけではなく、スポーツの本、昆虫や動物の本、天文の本でも、極端な話スマホの「取説」だっていいわけです。要は1冊の本から何かを読み取りそれを文章にすること、「考えて書く」ことが読書感想文が夏休みの宿題とされる所以でしょう。そんなモノやってられない、という方はスマホの「取説」で感想文を書きましょうw。だれも取説を読んでスマホを使いませんから、新しい発見があると思います。スマホの機能の説明を書いても感想文になりませんから、メーカーの取説作成者の「視点」 →何処に焦点を当てているかを意識して読み、それを明らかにすれば立派な感想文になるはずですw。青空文庫にはパブリックドメインの本が沢山ありますから、これをスマホのKimdleで読めば、材料集めも楽になります(後述)。

材料を集める(一太郎pad
 読書感想文は、本を読んで「なるほどそう思う」「それは面白い」「そうは思わない」「私はこう思う」といった「断片的な感想」をつなぎ合わせて一つのまとまった文章にすることです。この「断片的な感想」が材料です。この材料集めをスマホでやってしまおうというこわけです。
 使うアプリは「一太郎Pad(iPhone、androi)。一太郎padは、スマホのカメラで撮った文書をテキストに変換するアプリです。本を読みながら、気になったページ、気に入ったページ(「なるほどそう思う」「そうは思わない」といったページ)を片っ端からカメラで撮ります。付箋を貼っておいて後でまとめて撮ってもいいでしょう。これをテキストに変換してスマホの「メモ帳」にコピペしてゆきます。読み終わると、メモ帳はその本の「書き抜き帳」となります。
 kindleで読書をすると”Your Notes and Highlights”を使って同じことができます。スマホの画面をスクリーンショットして一太郎Padでテキスト化した使った方が簡単です。Kindleのハイライト機能を使えば、ドラッグで指定した文章がアマゾンのクラウド”Your Notes and  Highlights”に貯まりますからコピペ。
 「書き抜き帳」があるので、一から書くよりかなりハードルは低いと思います。
一太郎Pad2.jpg 一太郎Pad.jpg
書いてみる
1)書き出しをどうするか
 書き出しに悩むと思います(こちらを御参照)。書き出しにはいろいろあると思いますが、あらすじ要約、本の冒頭利用、作者紹介というのが考えられます。あと、その本を選んだ理由から初めてもいいし、いきなり「この本は面白い!、どこが面白いかというと...云々」と感想から入ってもいいでしょう。

2)材料を並べ替える
 A、B、C…という文書の集合体「書き抜き帳」はもう立派な感想文ですが、このままでは文書どうしの脈絡がとれていません。これを順序を入れ替えて筋の通る文章にします。A→接続詞→C→接続詞→B→接続詞→Dみたいな話です。つなぐあいだに、自分の感想みたいなものが生まれると思いますから、ソレも書き加えます。

3)自分の言葉にする
 テキスト化した文書そのものは作者の言葉ですから、整形加筆して自分の言葉にします。難しい話ではなく、余分な部分を削って「である調」を「です、ます調」に変えるだけでもいいでしょう。難しい言い回しや言葉は簡単な言葉に書き換えます。
 読み返してみて、意味の通る文章になっていれば、「読書感想文」は完成ですw。コピペじゃないかと言われそうですが、この方法のキモは、コピペとコピペの間に何が生まれるか、何を生み出すかです。

4)字数を数える、原稿用紙に書く
 原稿用紙3枚とか、5枚とか字数が決まっていると思います。完成した感想文のテキストを”原稿用紙アプリ”に落とし込めば段落などのイメージが掴め、削除追加が容易です。Office のwordしか使ったことはありませんが、スマホ用のアプリがあると思います。

 最後にお薦めの本を紹介します。芥川龍之介『藪の中』、坂口安吾『ラムネ氏のこと』、山際淳司『スローカーブを、もう一球』。『藪の中』と『ラムネ氏のこと』は青空文庫にあります。『スローカーブを、もう一球』は群馬県立高崎高校が、スローカーブを武器に1981年の春のセンバツに出場した物語です。剛速球のストレートでもなくフォークでもなくスローカーブ、監督は野球に素人の世界の先生という変則チーム、ミソは、高校野球の話では無いところです。名著だと思います。『藪の中』は、黒澤明『羅城門』という映画にもなっていますから参考になります。本を読んで映画を観て →感想文というのアリです。この手の映画はけっこうあります、当blogで「映画と原作」で検索してみて下さい。永井荷風の『濹東綺譚』という奇書もありますw。

 続きもあります。

タグ:読書
nice!(4)  コメント(2) 
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コメント 2

Lee

文章を書く上でも大変参考になりますね。小学校の時感想文と言われて困った記憶があります。このように型と手順を教えてくれたらよかったのに^^;一太郎Pad今度使ってみます。
by Lee (2021-08-09 10:41) 

べっちゃん

メモはカメラに撮るのが簡単ですが、テキストしたい時に一太郎Padは便利です。
by べっちゃん (2021-08-09 11:31) 

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