映画 unknown/アンノウン(2006米) [日記(2012)]
リーアム・ニーソンの『アンノウン』(2011米)がありますが、こちらは2006年版の『unknown/アンノウン』です。混乱しますね。どちらも共通するのは「私は誰れ?」。
気がつくと、遺棄された倉庫か工場の様な見知らぬ場所に倒れている。側には血を流した男、壁際には椅子に縛られた初老の男、2階には手すりに手錠で繋がれた男。いったいどうして此処にいるのか?ここは何処で、私は誰なのか?。よくある設定といえば言えます。観客を主人公同様に状況が全く不明の立場に置き、主人公とともに謎解きをしようというわけです。
映画 カティンの森(2007ポーランド) [日記(2012)]
映画 地獄に堕ちた勇者ども(1969伊独) [日記(2012)]
原題:The Damned、巨匠ルキノ・ヴィスコンティ。ハーケンクロイツの旗のもとで、退廃、異様、背徳の人間模様が重厚に描かれかます。
映画は、エッセンベック男爵家の当主にして製鉄会社のオーナー、ヨアヒム男爵の誕生パーティーで幕を開けます。このヨアヒム男爵の製鉄会社の富と権力をめぐる争いに、ナチス第三帝国の伸張が二重写しとなって、ナチズムとは何かを問います。
パーティーに主要人物が集います。ちょっと整理しておきます。
●ヨアヒム男爵の長男の妻で未亡人のソフィー(イングリッド・チューリン、)、その息子マルティン(ヘルムート・バーガー)
●製鉄会社役員でソフィーの愛人であるフリードリッヒ(ダーク・ボガード)
●製鉄会社の重役で、男爵の甥のコンスタンティン(ナチ突撃隊員)、その息子のギュンター
●男爵家一族であるエリーザベト(シャーロット・ランプリング)、その夫で製鉄会社役員ヘルベルト(自由主義者)
● 男爵家一族でナチ親衛隊大佐アッシェンバッハ(ヘルムート・グリーム)
だいたいこんなところで、ヨアヒム男爵家一族とナチがカブっているところがミソ。
パーティーの見せ場は、ヘルムート・バーガー(マルティン)が女装(マレーネ・デートリッヒのまね)して歌う余興です。舞台の袖で不敵な笑みを見せるのがイングリッド・チューリン(ソフィー)。
女装のマルティン ソフィー
訪問者数の異常 [日記(2012)]
こういうのは初めてなんですが、昨日はカウンタに異常が発生したんではないかと思いました。と言っても、todayが1000を越えただけです。
アクセス解析を見ると、『遙か群衆を離れて』のページにアクセスが集中しています。昨日の午後NHKのBSで同映画の放映があったためです。当blogにとっては、『1Q84』以来の珍事です。
拙い映画感想文を読んでいただけるだけで有り難い話しです。
映画 バグダッド・カフェ 完全版(1987西独) [日記(2012)]
評判がいい様なので見てみました。
一言で言うと、ドイツからやってきたオバサンと黒人のオバサンの心の交流。人種や民族がどうのという話しではなく、要は長年女性をやってきてすり切れたオバサン同士が、アメリカ西部の客の来ないドライブイン“ バグダッド・カフェ”で意気投合する、それだけです。
ドイツからやってきたオバサンがジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)。ドライブインのオーナーのオバサンがブレンダ(CCH・パウンダー)。ジャスミンは、夫と旅行中に夫婦喧嘩をして砂漠の真ん中で車を降りてしまいます。えっちらおっちら(ジャスミンは太っているので)道路を歩いてたどり着いたのが寂れたドライブイン“ バグダッド・カフェ”。
映画 シマロン(1960米) [日記(2012)]
『シマロン』には1931年版と1960年のリメイクがあるようで、今回見たのは後者です。女流作家の原作の映画化の様で、やんちゃな夫に手を焼きつつ半生を送った女性の視点で作られたちょっと風変わりな西部劇です。オクラホマを舞台に、30年?にわたる西部開拓民一家の変遷を描いた大作。2時間半の長尺ですが、中だるみもなくよくまとまっています。
タグ:BSシネマ
Xperia arc に walkman [日記(2012)]
メール添付 入った こんな感じ
友人がXperia acro HDを4.0にアップデートしたところwalkmanが付いてきたと言うので、探してみみました。GooglePlayにはありませんが、ここにapkファイルがありました。
言うところの野良アプリです。xdadevelpoerなら怪しいアプリでもなかろうとインストールしてみました。apkファイルのインストールは初めてなので、どうするんだろう?→メール添付で本体に送ると簡単らしいです、ナルホド。
イコライザーとヴジュアライザーが使えません。additional filesを入れればOKみたいですが、リンクが切れています。 野良アプリですからマイアプリには表示されないみたいです。
デフォルトの再生アプリとどう違うのかよく分かりません。sony純正だから、まぁいいか。
【追記】
additional filesが復活しています。walkman_1_extra_files.tar.gzをダウンロードして7-zipなどで解凍し、SoundEnhancement.apkをインストールすれば使えました。
タグ:so-01c
髙村薫 冷血 (上) [日記(2012)]
久々の合田雄一郎の登場です。雄一郎は『太陽を曳く馬』でも登場しますが、脇役にすぎず、合田雄一郎シリーズとしては、『レディー・ジョーカー』(1998)以来実に15年ぶりの登場となります。髙村薫はずっと読んできましたが、『晴子情歌』辺りから観念的になって読むのがシンドくなりました。ミステリを書いているつもりはない、とうそぶく髙村センセイですから、今回もミステリを期待しても無駄かな...。
およそ髙村薫らしくない書き出しで、冒頭からコケます。高梨あゆみという12歳の少女が登場し、クリスマスの連休はディズニー・シーへ行くという高梨一家の華やぎと喧噪が描かれます。父親は都立病院の口腔外科の歯科医師、母親は大学の講師で町の歯科医の院長。本人のあゆみは、国立大学の付属中学に通い、『赤と黒』を読んで数学オリンピックを目指しているというオリコウさん。弟も同じ国立大学の付属小に通うという、絵に描いたような兄弟であり親子であり家庭。
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