早や7月、コロナ、コロナでアッという間に半年が過ぎました。図書館が休館となり思うようには読めなかったのですが、kindleも使って上半期の読書は30冊。週1冊のペースは何とか達成できています。
 面白かったのは、

 嵐山光三郎 芭蕉という修羅
 プレディみかこ ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
 中沢新一 大阪アースダイバー

の3冊。大阪キタ、ミナミを地形から読み解く『大阪アースダイバー』は土地勘があるだけに面白さ抜群。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は多くの書評で取り上げられ話題になりました。『芭蕉という修羅』は、「芭蕉は幕府隠密説だった!」という本ですが、正統派芭蕉論でこれも面白い。

 カズオ・イシグロは、図書館が休館となり本棚の『日の名残り』を読んだところ、意外と面白い、さすがノーベル賞作家。で、ついつい3冊、『わたしを離さないで』がSFとして読んでも面白いです。サスペンス系は、『あの本は読まれているか』 『ザリガニが鳴くところ』、サラ・ウォーターズの『エアーズ家の没落』『荊の城 』の4冊。前2冊は、アメリカのベストセラーらしいですが、何ほどはことはなく、サラ・ウォーターズの方が一枚上手です。いずれも電子本、コロナウィルスのおかげでamazonに奉仕させられました。映画に釣られてジェフ・ヴァンダミアのSF『全滅領域』も読みましたが、3部作の第1部のため謎が多すぎて感想文が書けません。3部作を全部読めばバラード『結晶世界』のような特異なSFが読めそうです。『スカートの風』→『妓生―「もの言う花」の文化誌』→『李朝残影』と変なところにハマってしましたが、これはこれで面白い!。

 ナンカ焦点の定まらない読書です。週1冊のペースで1年に52冊読んでも10年で500冊、もう少し「読んだ!」と実感のある本を探さないと時間が勿体ないような気もします(笑。