SSブログ

中央日報は面白い (3) 原発処理水海洋放出と日米首脳会談 [日記 (2021)]

 先日、ハーバード大学教授の「従軍慰安婦論文」で盛り上がった中央日報が、福島原発の処理水放出で大フィーバーしました。4月15日一日に21本の記事を載せるのですから、力の入れ具合が伺えます。21本の日本批判の記事の後、<「日本の原発水、影響大きくない」 韓国政府TF(タスクフォース)、昨年報告書出していた>で、付いたコメントが

中央日報による・・・韓国喜劇「妄想一人芝居」は他のコメディよりもおもしろい。

 文在寅大統領も青瓦台も中央日報も、昨年の10月に自ら下した結論をコロッと忘れていたというのです。ソウルと釜山の市長選挙で大敗し、慰安婦、徴用工問題で決め手がない韓国与党・忖度メディアにとってこの話題は起死回生の一発だと考えたようですが。処理水(韓国流に言うと「汚染水」)を太平洋に放流すると最初に流れ着くのはアメリカです。そのアメリカとIAEAが放流を支持しているにもかかわらず、影響の少ない韓国が大騒ぎです。「人類への核攻撃」、というのには笑ってしまいます →中央日報は本当に面白い。ハンギョレ新聞も負けてはいません →「第二の壬辰倭乱(秀吉の朝鮮侵攻)」w。

 もう一本は日米首脳会談。『菅-バイデンの初の日米首脳会談…「北朝鮮問題で日米韓の協力が重要」』という見出し。『共同声明』をよく読むと

日米両国は、北朝鮮に対し・・・北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認する
日米両国はまた、韓国との三か国協力が我々共通の安全及び繁栄にとり不可欠

とあり、談話ではバイデン大統領は韓国には一言も触れず、菅首相が

北朝鮮への対応や、インド太平洋地域の平和と繁栄にとって、日米韓の3か国の協力が、かつてなく重要になっているという認識で一致・・・

と言っているに過ぎません。
 それが「北朝鮮問題で日米韓の協力が重要」とい見出しになります。朝鮮日報は『米国「対北朝鮮政策は米日首脳会談で結論」』、ハンギョレ新聞は『米国の北朝鮮政策に韓国の意見はどれだけ反映されるか』と韓国が外されることを恐れる論調で、コッチの方が的を得ています。韓国が気にしなければならないのは、北朝鮮より人権問題(北朝鮮ビラ)・クワッド(コウモリ外交)・半導体供給網(サムスン)・気候変動(バッテリ)の問題でしょう。

 メディアも商売ですから「売れる」記事を載せる必要はありますが、「見出し」は要注意です。

追記(4/20)
韓国外交部長官「日本汚染水放出、IAEA基準従うなら反対することはない」(鄭義溶外相の19日国会答弁)

 鄭義溶外相は、18日ケリー特使に件の海洋放出問題について韓国と歩調を合わせるよう頼んだ翌日、早くも180度意見を変えたようです。ケリー特使は「米政府がこの問題に介入しない」とピシャリ。文大統領は国際海洋裁判所に提訴する指示を出し、官民挙げての日本批判の中で突然の発言ですから、中央日報は翌20日になってやっと報道。散々煽った中央日報は見事に裏切られた、というより状況を把握せず反日に走った報いです。

 提訴しても負けると悟ったのか、月城原発の放射能垂れ流し問題に跳ね返ると考えたのか、ケリーさんに叱られたのかw、日米首脳会談効果かどうか分かりませんが、この一言で片付けようというわけです。あの大騒ぎは何だったのでしょう。文大統領の支持率が1.3%upして34.7%になったので、初期の目的は達した?→マッチポンプのようなものです。大騒ぎしたGSOMIA破棄と同じ構図せす。

 中央日報が面白いのではなく、韓国が面白いのですねぇ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感