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朝鮮・韓国史の憂鬱 [日記 (2023)]

朝鮮紀行 (講談社学術文庫) 街道をゆく 2 韓のくに紀行 (朝日文庫) 妓生(キーセン)―「もの言う花」の文化誌 中世倭人伝 (岩波新書)









 普通、歴史の読書は面白いものですが、こと朝鮮・韓国史の読書は憂鬱です。百田尚樹氏はともかく、元駐韓大使や大学の先生、韓国の知識人まで嫌韓本を書くわけですから、コッチまで嫌韓ネトウヨになってしまいますw。

 朝鮮・韓国の歴史が知りたいといろいろ読んだのですが、必ず「歴史認識」の問題にブチ当たります。伊藤博文を暗殺した安重根は、一方では英雄、もう一方ではテロリストとなり、高宗の「露館播遷」も、日帝からの独立を目指した英雄的行為なのか国と国民を捨て我が身の安全を優先させた愚行なのか、「歴史認識」のどちら側に立つかによって歴史の姿は全く異なってきます。朝鮮史の正統な「通説」というものは無いようです。

 角田房子 閔妃暗殺から始まってイザベラ・バード 朝鮮紀行 辺りまではよかったんですが、話題の李栄薫 反日種族主義 を読んですっかり嫌韓なりました。これではイカンと古田博司 東アジアの思想風景朝鮮民族を読み解く を読んだところ、この先生は有名な「非韓三原則」の元締め。呉善花の一連の本で嫌韓に磨きがかかり、韓国の高校歴史教科書の日本語訳を読んでヤッパリ。金完燮 親日派のための弁明で確信に変わります。歴史書では定評のある?山川出版の 朝鮮史(1、2で2000ページ!)を読んだのですが、日韓併合辺りになると明らかに「民族史観」の側です。この日韓併合は歴史認識の核心です。朝鮮・韓国の歴史にはプロパガンダはあっても学問は無さそうです。

 個人的な救いは韓のくに紀行などの司馬遼太郎『街道をゆく』シリーズや梶山季之 族譜・李朝残影朝鮮小説集の小説。自らの感性で物事を捉える作家の眼は公平です。「妓生(キーセン)」を扱った川村湊 妓生―「もの言う花」の文化誌、倭寇についての村井章介 中世倭人伝 など新たな視点を持ち込むと、意外と朝鮮・韓国の真実が見えてきます。じゃぁ読まなければいいのですが、「面白い」からつい読んでしまいます。
 以下備忘録

《読書履歴》
シンシアリー 恥韓論
イザベラ・バード 朝鮮紀行
《感想》

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